ワンピースフィギュアを数多く手がける。キャラクターの物語がにじみ出るような造型を目指す。仕事、個人の活動問わず、毎回新しい表現を取り入れ、お客様に楽しんでもらえるような製作を心がけている。

成安造形大学　彫刻クラス　卒業。フィギュアメーカーにて外注原型師＋社内アルバイト、その後（株）PlasticArts所属主任原型師を経て、現在はフリーランスの原型師として活動中。ワンダーフェスティバルなどのガレージキット即売イベントでは、ディーラー名「めばゲネス」として活動中。

近年の代表作は、造形王頂上決戦参加作品「ジャンゴ」「シンドリー」。ワンピースワールドコレクタブルシリーズの多くを、会社内外のメンバーとともに取りまとめている。

次の一瞬で、斬られる、緊張感。
ゾロは相手を斬ることしか考えていない表情、虎に睨まれたかのような、おそろしさ。と同時に、往年のモノクロ映画に出てくる侍のように見せることをテーマに、写実に寄せて、実際の日本刀の拵えに近づけた造型を目指しました。
普通のアニメ設定に準じた造形ではしない部分を楽しんでいただければ。（柄に鮫皮が巻かれているようなぶつぶつ表現をしたり、柄の巻き方を取材し、反映させたり）さらに、服装の表面に、大胆に横線を走らせることで、そのあとの彩色が活きてきて、着物の横糸が違う色で見えてくるような、効果を狙いました。彩色師さんへのオーダーとして、全体的にカサっと乾いた中に、目と刀に艶があることで、より表情と日本刀へ視線が集中するように、お願いしました。